BtoB ビジネス向けのメールマーケティングではHTMLメールがお勧め
BtoBビジネスのメールマーケティングにおいて、最近増えているのが、HTML形式のメールです。ビジネスシーンで、スマートフォンの利用が当たり前になり、訪問前に訪問先の企業ホームページの閲覧や事前の情報収集にスマートフォンを使うことも珍しくなくなりました。
以前は、ガラケーユーザーも多く、HTMLメールを送っても閲覧できないというチャンスロスが発生していましたが、こちらもスマホが普及したことにより、HTMLメールの受信ハードルが下がりました。
本記事では、BtoBビジネスでのHTMLメールの利用をお勧めする理由とHTMLメールの送り方について紹介いたします。
HTMLメールのメリットとお勧めする理由
HTMLメールをお勧めする理由を整理しました。
開封率の計測ができ、開封した人を把握できる
テキストメールとの大きな違いは、HTMLメールでは開封率が取得できることです。
テキストメールは、仕組み上、開封が計測できません。開封率が取得できれば、メール件名の改善ができ、次の配信に活かすことができます。
また、開封した人が誰かということもわかります。
開封したということは、件名に興味を持ったということですから、次のアプローチへ活かすこともできます。
開封時間帯が調べられる
開封率が取得できるのと同時に、開封した時間帯、曜日、日を計測できますので、どの時間帯に閲覧しているのか、どれぐらい日数がたって見られているのかを調べることができます。
こちらも次の配信に活かすデータとなります。
画像、文字色、フォントが使え、訴求力の高いメールにできる
HTMLメールの一番の強みは、画像を表示できるという点です。画像を使えるとテキストだけのメールよりも一目で情報を訴求することができます。
また、文字の色やフォントの種類を変えることも可能です。ですが、あくまでビジネス用のメールですので、派手な色使いは避けたほうがいいでしょう。
クリック計測のURLを本来のドメイン表示にできる
意外に重宝するのがこの点です。テキストメールでもクリック計測は可能なのですが、設定すると仕組み上、URLが本来のドメインと表示が異なってしまいます。
もちろん、クリックすれば指定のURLのWebサイトへリンクされるのですが、見た目が変わります。
この点を気にされる方も多く、知らないWebサイトへ誘導されるのではと警戒されることもあるようです。
この場合、HTMLメールがお勧めです。
HTMLであれば、リンクの部分をボタンにすることも可能ですし、本来のドメインを表示しつつ、クリックの計測も可能です。
HTMLメールのデメリットと注意点
メリットの多いHTMLメールですが、当然、注意点もあります。
制作するにはHTML言語とCSSの知識が必要
HTMLメールを作成するには、HTML言語とCSSの知識が必要となります。
基本的にHTMLメールは、ホームページの制作と同じ知識が必要です。
ただ、メール特有のルールもありますので、その点の注意が必要です。
画像を置くサーバーが必要
ホームページと同様に、HTMLメール内で使用する画像は、保存するサーバーが必要です。メール送信ツールの中には、HTMLメール作成エディタを兼ね備えているものもあり、そういったツールを使う場合は、画像はツールが用意したサーバーに保存されるので新たにサーバーを用意する必要はなくなります。
ただし、最近では、うまくメールが表示されない場合のためにメールの内容と同等のページを用意するケースが多いです。そのページが必要な場合は、サーバーが必要になるでしょう。
Outlookなど画像非表示設定になっているソフトもある
Microsoft Outlookは、既定の設定が画像非表示になっているため、メールが届いても表示されていないと思われるケースがよくあります。その対策としては、先の述べたメールと同等の内容のページを用意するような配慮も必要です。
HTMLメールを送る方法
HTMLメールの良さはわかったけれども、ではどうやって送るのか?と思われる方向けにHTMLメールを送る方法についてまとめてみました。
BtoBサービスといえども今後の流れを考えるとスマートフォンでの閲覧対策は必須と言えます。その為、レスポンシブデザインを採用し、スマートフォン対応をし、閲覧者がストレスなく見れるように配慮いたしました。
HTMLメールを作成できるエディタ付のツールを使う
メール配信ツールの中には、HTMLメールが作成できるエディタを備えてあるものがあります。Microsoft Wordのように直接テキストを打ち込み、画像をドラッグするだけで配置することが可能です。
最近では安価に使用できるツールもありますので、ご自身で作成されたい方はお勧めです。
マーケティングオートメーションを利用する
もっとメールマーケティングを活用して、Webサイトへ訪問した人の動きまで確認でき、マーケティングプロセスを管理したいと思われる方は、MA(マーケティングオートメーション)ツールの導入という方法もあります。
MAツールには、たいていHTMLメールを作成する機能が付属していますので、こちらでHTMLメールを送信するのも方法です。
送信後のアプローチ管理もできますので、費用面が許せばお勧めです。
外部のHTMLメール配信代行業者に委託する
どうしてもITツールは苦手で、しかも、通常業務が忙しくてツールを覚える暇がない、でも、HTMLメールは送りたいという方には、メール配信代行業者に外部委託するのも1つの方法です。
当社では、「メールプロ」というメール配信代行のサービスを行っておりますので、こちらのご利用もご検討いただければ幸いです。
HTMLメールの活用事例
どのようなシーンでHTMLメールが活用されているかについて、当社のサービスをご利用いただいたケースを踏まえてご紹介します。
展示会案内・お礼メール
既存のお客様向けに展示会出展の案内メールや展示会来店のお礼のメールをHTMLで送るケースです。展示会で展示していたサービスや商品を改めて画像で送ったり、展示会の状況を画像で送ったりすることで印象に残るメールとなります。
商品・サービス・セミナー案内メール
新製品や新サービス、セミナー案内のメールもHTMLメールで送られるケースが多いです。主にWebサイトへの誘導を目的としていますので、開封率を計測し反応を検証したり、Google Analyticsと連携したりしてメール効果を検証することが多いようです。
また、開封した方がわかりますので、開封した方のみに、特別なメールを再送信することも可能になります。
キャンペーンメール
ビジュアルでの訴求が必要になるキャンペーンメールもまさにHTMLメールに向いているでしょう。
こちらのケースもWebサイトでの応募やお申込みが目的になることが多いので、いかにしてWebサイトのリンクをクリックさせるかという工夫が必要になるためです。
もちろん効果検証は必要になりますので、上記の案内メールと同様にGoogle Analyticsのような解析ツールと連携させることが重要です。
まとめ
HTMLメールについてお勧めする理由、注意点、作成方法、使われるケースについてまとめてきました。
以前までは、ビジネスでは、セキュリティに問題がある、テキストしか表示できないデバイスがあるという理由でHTMLメールは敬遠されがちでしたが、今は、スマートフォンの台頭でそのような問題がクリアされてきました。
環境が整ってきていることからHTMLメールを試してみるのもいい方法かなと思います。この記事でHTMLメールを始めてみようと思われたら幸いです。
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